犬のしつけ 犬の飼い方

しつけをしよう〜コマンド(命令)による制御の仕方〜

しつけにはコマンド(命令)で犬の動きを制御することも含まれます。
飼い主のエゴでは?と思われる方もいるかもしれませんが、最低限のコマンドは犬を飼育する上で重要なことですので、ぜひ覚えさせましょう。

なお、本文内に出てくるコマンドは一例ですので、飼い主も犬も覚えやすい言葉で問題ありません。ただし、犬が混乱してしまうため、一度決めたら必ず統一してください。

目次

最低限覚えておきたいコマンドの種類

犬の動きを制御するために最低限のコマンドは以下です。

  1. おすわり(座れ)
  2. 伏せ
  3. 待て・OK(よし)
  4. おいで(来い)
  5. ハウス

それぞれがどういった役割で、どのように覚えさせるか、ご紹介していきます。

おすわり(座れ)

来客や他の犬と出会い、飛びついたり吠えたりと興奮してしまうと、飼い主でも手がつけられなくなって大変ですよね。
おすわりを覚えさせて、落ち着かせることを覚えさせましょう。

  1. 犬が好きなもの(おやつが効果的)を手に持って、見せてから鼻先に持っていく。においをかがせて集中させる。
  2. 集中を確認したら、その手を鼻先から上方に持ち上げる。(声はかけない)
  3. 犬の顔は上がると、自然とお尻が下がるため、完全に地面にお知りがついたら「おすわり」と声をかける。
  4. その姿勢のままで褒めて、ご褒美を与える。

覚えるまで1〜4を繰り返し、最終的にはコマンド・手の動きだけでできるようになったら成功。

伏せ

おすわりの延長ですが、これを覚えさせておくと、犬OKなカフェやレストランでおとなしく待つことができるようになるので、安全かつ吠えの防止にもなります。

  1. 手にご褒美を持ち、おすわりをさせる
  2. 犬にご褒美をかがせ、その手を犬の鼻先から真下に持っていく。(その手を追って鼻が下にくるように)
  3. 犬の前足がペタンと下についたら「伏せ」と言いながらご褒美をあげる。

この方法で覚えてくれれば良いのですが、なかなかうまくいかないことも。その場合の方法は別途追記します。

待て・OK(よし)

この行動を完全に理解させることで、犬の命を守ることにも繋がります。
散歩中の道路に走る車、誤ってリードを手放してしまったら…そんな時にこのコマンドが役立ちます。

ただし、完全に犬の動きを止めるこのコマンドはしつけの中でも高難度。覚えさせるのには時間がかかると思われますので、じっくりゆっくり教えていきましょう。

  1. おすわりをさせる。そのまま立ち上がらないようほめながら、ご褒美を繰り返す。
  2. その姿勢で待てるようになったら「待て」と言いながら、手の平を広げて見せる。
  3. そのまま待っているようであれば、犬をほめてあげる。
    ※その状態でいると、良いことがあると覚えさせる。
  4. 犬が立ち上がる前に目線を合わせて「OK」「よし」などの解除指示を出す
    ※犬が動きやすいように、しっぽの方向へ向かうのが○。

「待て」と「OK」(解除)は、セットで使うようにします。
このトレーニングは、飼い主が解除をするまで動かない方が得である、ということを犬に覚えてもらうことが大切です。

最初は「待て」の時間を1秒程度から始めること。
待ての間、一度離れて、犬の傍に戻ってから解除をしてあげてください。
これを繰り返すことで、犬は待っていれば主人は戻ってくる、待っていれば良いことが起きる。とおぼえてくれます。

徐々に待ての距離をのばして慣れさせていくのですが、それだけ犬の不安は大きくなりますので、失敗させないようよく観察して、気を遣ってあげましょう。失敗したら、もう一度完全に待てができる範囲から距離をのばしていくことです。

おいで(こい)

離れた場所から犬に向かって「おいで」と呼ぶことができれば、他の犬や危険物などに近づいてしまった場合でも確実に呼び戻せることができます。

  1. 長いリードをつけておく。
  2. ご褒美を手にもっておく(見せないでOK)
  3. 犬より先に走り始め、「おいで」「こい」などの言葉をかけます。
    ※犬は追いかけるのが好きなので、ついてくると思います
  4. 犬が横にならんだら、スピードをゆるめながらご褒美を与える。

捕まえられるのが苦手な子については、ご褒美で犬を近くに寄せて首輪を掴み、おやつをあげましょう。

短い距離でできるようになったら、練習したところとは別の場所で呼び戻す練習をしてみましょう。
環境が変わると、一からになってしまう子も少なくありません。その場合はもう一度最初から同じことを繰り返し練習しましょう。

うまくできるようになったら、通る道筋に誘惑するものを置いてみてください。それでもわき目もふらず飼い主の元に戻ってこれるようになったら大成功です。

ハウス

ケージやクレートに入ってもらうコマンドです。
その場所は安心、楽しいところだと認識してもらうことで、成功までの時間は短縮できます。

  1. 入り口は開けたままにしておきます。
  2. 犬に見つからないよう、中におやつを入れておきます。(犬が探して入っていける環境にします)
  3. おやつで「ハウス」と声をかけながら中に誘導します。
  4. おやつを口にして、ケージの中でターンして入り口に顔を向けたら、入り口付近で再度おやつを与え、ケージの中にとどまらせます。
  5. 中でとどまり、外に出ようとしなかったら、扉を閉めて外からおやつを与え「ハウス」「いいこ」と褒めます。
  6. ケージの中には犬用のガムやコングなど時間をかけて楽しめるものを入れておき、中でじっとしていることに慣れさせましょう。
  7. 中にいることに慣れたら、扉を閉める時間を少しずつのばしていきましょう。
    ※無理強いしないこと。

どのくらいで覚えるの?

コマンドに関しては、本当に犬にとってのご褒美だと自分が認識をすれば、また、簡単なおすわり・伏せ等であれば早くて1日で覚えてくれます。
先程書いた通り、「待て」は難しいのですぐには覚えてくれません。それでも叱ったり落ち込んだりせず、根気よく続けていきましょう。

ちょっと裏技

犬によっては、教えたかった動作を偶然行う子もいます。
その動作を行った瞬間に命令&思い切り褒める、という方法も可能です。
(こてつもおすわりと伏せは偶然でした)

以上、コマンドの必要性と教え方でした!
大切なワンちゃんのためにも、必ず覚えさせましょうね。

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